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慢性疾患初診のネット予約受付

ネット受付では初めて当院をご利用される慢性疾患の方のみ受け付けております
風邪など急性疾患や既に受診歴のある方はお電話にてお問い合わせください

診療時間

午前 9:00〜12:00
午後 15:00〜18:00
土曜 9:00〜13:00
■休診…木曜日・日曜日・祝日・土曜日午後
日祝
AM
PM
駐車場42台完備
予防接種について
当院の2階に皮膚科もございます。美なみ形成皮フ科

甲状腺・内分泌専門外来

甲状腺疾患

むさし野ファミリークリニック 甲状腺・内分泌専門外来

バタフライリボン

日本甲状腺学会作成の“バタフライリボン”
甲状腺疾患啓発・検査推進運動のシンボルです

毎年5月25日は“世界甲状腺Day”です。
甲状腺疾患は頻度も高いのにも関わらず診断に至らず、適切に診断や治療ができる専門医もまだまだ不足しています。
この紹介が甲状腺で悩める皆様にとってほんの一助にでもなれば幸いです。

甲状腺ってどういう仕事をしているのですか?

あなたの代謝を調整する甲状腺ホルモンを作っている臓器です!

甲状腺

喉頭隆起(喉仏)から親指1-2本程度下方に“蝶々が羽を広げた形”で存在します
男性は女性に比べて、より下方(鎖骨)に位置する事が多いです。
健康な方では、“甲状腺が腫れている“と自覚することがまずありません。もし健診等での医師の診察で甲状腺が腫れていると診断されれば、必ず1度は専門医療機関での2次検査を勧められる理由となります。

甲状腺ホルモン異常は全身に様々な症状が出るため、医療者でも初めは気付きにくいです

甲状腺ホルモン不足症状
  • 体重増加、耐寒性の低下(冷え症)
  • 全身性の浮腫(へっ込まない浮腫があれば典型)
  • 精神症状(自発性の低下、集中力の低下)
  • 食思不振、便秘、月経異常、易疲労感
  • 神経症状(記銘力低下、構音障害)
  • 聴力障害、脱毛、嗄声、呼吸困難
  • 徐脈、乾燥した皮膚、腱反射弛緩相遅延
  • 収縮期血圧低下、拡張期血圧上昇
  • 心拡大、心音減弱、胸水貯留
甲状腺ホルモン過剰症状
  • 急激な体重減少、発汗過多、動悸、振戦
  • 精神症状(焦燥感、不安感、意識障害)
  • 食欲亢進、下痢、月経異常、易疲労感
  • 頻脈、柔らかい甲状腺腫、湿潤した皮膚、眼球突出
  • 運動後や糖質摂取後の筋脱力
  • 聴下腿に限局する浮腫、近位筋の浮腫
  • 収縮期血圧上昇、拡張期血圧低下

・内分泌疾患は全身に多彩な症状を来す事が特徴です。

・初めは分からず、臨床経過の中で疑われてようやく診断に至る場合が多いです。

当院での甲状腺診察初診の流れ

  1. 問診:受診のきっかけは?自覚症状は?家族歴?生活習慣は?先ず甲状腺疾患を紐解く為に、丁寧な問診をさせて頂きます。
  2. 理学診察:甲状腺診察を中心とした理学診察をします。甲状腺は体表面に近いのでCT・MRI検査は通常は行いません
  3. 甲状腺超音波:甲状腺診療では ”聴診器診察”の様に重要な検査です!
  4. 血液検査(内分泌検査)心電図・レントゲン等(必要に応じ追加します)

適切な診断を確定した後 → 治療開始となります

甲状腺シンチグラフィ
穿刺針吸引細胞診(Fine Needle Aspiration Cytology (Biopsy) : FNA)

少数ですが、特殊検査が必要な場合には、施行可能な高度医療機関へ紹介します

甲状腺超音波検査:甲状腺診察における“聴診器”

甲状腺超音波検査01

7MHz以上の高周波数のリニアプローブ患者さんは首を伸展した状態で行います

甲状腺超音波検査02

ー超音波検査で主に分かる事ー

  • 甲状腺の形状・大きさ
  • 甲状腺の内部状態
  • 及び内部血流:カラードプラ法で測定します。
  • 悪性・良性腫瘍の有無、頸部リンパ節病的腫脹

甲状腺外来受診時は、可能でしたら超音波検査を行いやすい首元が広がった服装での来院をお願いします。 仮にタートルネックなどの服装でお越し頂いても、検査自体は可能ですが検査前準備で余計な準備のお手間を取らせてしまいます。

甲状腺中毒症; 甲状腺ホルモンが過剰になる病気

多くの症例では 以下の3タイプのいずれかに分類されます。

  Basedow病 亜急性甲状腺炎 無痛性甲状腺炎
疫学 1/500人程度で多い
20-40代に発症のピーク
男:女=1:10
問診事項   移動する圧痛、発熱先行する感染がきっかけ 橋本病の患者様で起こしやすいです。
採血データ TRAb上昇 CRP, ESR上昇 抗Tg抗体, 抗TPO抗体上昇
超音波検査

内部・上甲状腺動脈血流の亢進内部・上甲状腺動脈血流の亢進

移動する疼痛部に一致した低エコー移動する疼痛部に一致した低エコー

慢性甲状腺炎、類似のエコー所見慢性甲状腺炎、類似のエコー所見

臨床経過治療方法 抗甲状腺薬、手術、アイソトープ治療などの長期的な専門的治療の継続が必要です NSAIDs(消炎鎮痛剤)やステロイド薬投与が必要になる事がありますが、数ヶ月で治癒する事が多いです 頻脈などに対する一時的な投薬治療のみで数ヶ月で治癒する事が多いです

バセドウ病に対する各治療法の比較

  長所 短所
薬物療法 簡便・安価→ 当院でも先ずお勧めする治療法です。 副作用で治療継続不能になる患者様がいる。
寛解(治癒)まで期間を要する(平均1.5−2年)
薬剤中止後に再発率が高い(30-40% / 中止数年間)
手術 確実な治療効果 手術による一定の合併症リスク有・入院が必要
反回神経麻痺、副甲状腺機能低下、術後出血、創部感染
創部瘢痕、永続的甲状腺機能低下でホルモン補充が必要
アイソトープ治療
(放射線内用療法)
簡便・治療合併症が
少ない
治療効果に個人差あり(=不確実な治療効果
永続的甲状腺機能低下でホルモン補充が必要
実施可能施設が少ない。

当院は先ず薬物療法での治療を行いますが、一部手術療法・アイソトープ治療が必要な症例では連携高度医療施設(順天堂大学医学部附属順天堂医院など)との医療連携を患者様と相談して決めて参ります。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモン合成・分泌が低下

①原発性甲状腺機能低下症

慢性甲状腺炎(橋本病)
ヨード過剰
甲状腺手術・放射線照射後、アイソトープ治療後
破壊性甲状腺炎の回復期
浸潤性病変(悪性リンパ腫・アミロイドーシス・ヘモクロマトーシスなど)
薬剤(抗甲状腺薬・リチウム・アミオダロン・リファンピシン・カルバマゼピン・フェニトインなど)
異所性甲状腺腫、甲状腺低形成・無形性
甲状腺ホルモン合成障害、障害型TRAbの母からの移行

②中枢性甲状腺機能低下症

下垂体腫瘍、脳腫瘍、Sheehan症候群
下垂体・脳術後・照射後・外傷
サルコイドーシス・ヒスチオサイトーシス・ヘモクロマトーシス・リンパ球性下垂体炎
TSH単独欠損症、Non-thyroidal illness

③ホルモン作用機構の異常

甲状腺ホルモン不応症など

甲状腺ホルモン不足症状
  • 体重増加、耐寒性の低下(冷え症)
  • 全身性の浮腫(下腿に圧迫してもへっ込まない浮腫があれば典型)
  • 精神症状(自発性の低下、集中力の低下)
  • 食思不振、便秘、月経異常、易疲労感
  • 神経症状(記銘力低下、構音障害)
  • 聴力障害、脱毛、嗄声、呼吸困難
  • 徐脈、乾燥した皮膚、腱反射弛緩相遅延
  • 収縮期血圧低下、拡張期血圧上昇
  • 心拡大、心音減弱、胸水貯留

原因は多岐に渡りますが、多くの患者様では橋本病又はヨード摂取過剰のいずれかが原因である事が多いです。

日本人はヨード過剰に陥りやすい民族です

ヨウ素含有量が多い食材ヨード含有量(100gあたり)
食品名 (μg) 食品名 (μg) 食品名 (μg)
乾燥昆布 240000 あわび 180 ずわいがに 58
昆布の佃煮 11000 すけとうだら 170 あさり 55
乾燥青のり 2800 たらこ 130 ぶり 24
焼き海苔 2100 さざえ 97 さんま 21
わかめ 1900 あんきも 96 まぐろ 14
まだら 350 ししゃも 74 ヨード含有うがい液 700000
ヨウ素含有量が少ない食材
食品名 (μg) 食品名 (μg) 食品名 (μg)
白米 0 バター 2 れんこん 9
りんご 0 小松菜 2 鶏卵 16
バナナ 0 ほうれん草 3 牛乳 16
大豆・菜種油 0 ミニトマト 4 ヨーグルト 17
食パン 1 豆腐 5 カマンベールチーズ 17
きゅうり 1 春菊 5

甲状腺疾患の方は 昆布・ヨード系うがい薬は控える事をお勧めします

甲状腺機能低下症の補充治療適応

  • ●TSH>10μU/ml
    放置すると高脂血症・心機能低下・動脈硬化進行があり
    原則として 補充治療開始とします。
  • ●TSH:4.30~10μU/ml、FT4:正常
    患者様の背景毎に臨床判断します。
  • 考慮すべき患者様の背景の一例

    ・年齢は?性別は?
    ・妊娠を希望されている女性か?=良好な妊娠・出産には甲状腺ホルモンが充足している事が大切であるとされます。
    → 妊娠希望前には甲状腺機能のチェックを一度お勧めします。
    ・骨粗鬆症・脂質異常症・心疾患など併存疾患は?

主に甲状腺で産生され2種類の甲状腺ホルモンが常に血液を循環しています。
① FT3
② FT4
③ TSH (甲状腺刺激ホルモン)脳下垂体から分泌されます。
患者さんの甲状腺ホルモンの充足度を最も鋭敏に判定する検査です
甲状腺ホルモン過剰低値になります
甲状腺ホルモン欠乏高値になります